二発目:未知との遭遇

 

さて、最初の風俗が予想外の大ヒットということもあって、小生はすっかり味をしめてしまった。

名古屋の有名店「S]に入り浸り、漢(OTOKO)を上げていく戦いの日々…。小生は幸せだった。

しかし!こんな事でいいのか!?

確かに「S]は有名店だ。味が良いのも道理!しかし、当たり前の日常に満足しすぎなんじゃない!?

本当は、全然戦ってなんかいないんじゃない?隠れた名店にスポットライトをあててやる事こそが

僕の生まれて来た理由(WAKE)……なんじゃない?

小生は目覚めた。

 

花に水。

人に愛。

ヘルスは心!!

…という訳で今回は地元三重の隠れ風俗をレポする事に決めたワン!

一時間後、小生は違法駐車した車から颯爽と降り立った。PM10時。夜の風が頬を優しく愛撫し、

この物語の幕開けを告げる。地方都市の退廃的な空気はむしろおあつらえ向きだぜ。

おもむろに手近な店に入りドアを開ける。こういった動作も板に付いて来た。さて、この店「A」は客が

自分の好みのタイプをあらかじめ店員に伝え、店側はそれに応じたプロフェッショナルガールを用意する

といったタイプの店だ。当然最初のジャンル指定が重要になってくる。そこで小生は

「痩せ型の巨乳で、目がクリッとした若くて可愛い小柄な女のコ」とオーダーした。完璧だ。

待合室で待つ事20分。とうとう小生の出番である!張り切って部屋に向かう小生に店員がそっと耳打ちする。

「VIPコースのお客様はホ●バン有りですよククク…」

「えっ……。」

「!!」

「A」最高。

喜び勇んで部屋に入る。女のコはまだ来ていない。シャワーをあびているようだ。

しかしまさかヘルスでホン●ン有りとは…。常々思うのだが、小生は何か強く優しい力に守られて

いるようだ。これも日頃の人徳の成せる業であろう。パソコン画面に愛を語るどこぞのギター既知外

などとは根本的に別の人間なのだ。そう、選ばれし者…。そんな感じだ、きっと。

さあ、扉が開いて女の子が姿を見せる。ワンナイトカーニバルの開幕だ!

「…あ?」

…掃除のおばちゃんだろうか。やけに大人びて…見える。掃除のおばちゃんがなぜ服を脱ぐ?

なぜ小生の隣に座る?その顔にだらしなく開いた穴は何だ?口か?笑っているのか?

「A」最低。

かの店員は日本語が理解できないらしい。小生のリクエストとまったく正反対のブツをよこした。

茫然自失の小生にババアがもたれかかる。服を脱がす。奴の体には無数の小じわが刻まれており、

朽ちた巨木を思わせた。…早く死にたい。そう思った。ろくに愛撫もしていないにもかかわらず、

ババアのマングローブ畑は淫液を滴らせており、そこに住まうピラニアは小生の可愛いソーセージを

狙ってヒクついている。(…さすがに無理…だよ)小生は完膚無きまでに打ちのめされたであろう我が

愚息に目をやる。その時、遥かアルプスの高原から福音が…聞こえた。

「ク●ラが立った!」

         「クラ●が立ったよ!」

「おじいさん、●ララが勃ったよー!」

そう、

小生のクラ羅は勃っていたのである。

理由は分からない。おそらく倉羅の「勃ちたい」という切なる祈りが起こした

ちょっとした奇跡なのだろう。断じて望んだものでは無いが。

小生は涙した。泣きながらババアを抱いた。くぐもった嬌声を上げるソレは

老いた黒山羊のようだった。

気がつくと小生は自宅へ向かう車の中だった。何だか体の節々が痛い。悪い夢のようだ。

一応今日の報告をブラボーに入れておく。  返事が返ってくる。

「だ、だだから水月の雪たんにじどげばよがっだのにぃ〜ハアハア」

不思議と怒りは湧かない。そう、パーティは終わった。僕は一つ大人になったんだ…。

「待ってて、名古屋「S」のリリちゃん…」

続く

 

 

 

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